ラスベガス発国立公園&グランドサークルツアー

アーチーズ国立公園の入口を抜けると、面食らう人が多いかもしれません。そこにあるのは立派なビジターセンターとその駐車場、そしてそびえ立つ褐色の巨大な山のような岩壁だけ。逃げ場はなく、見渡しても道は一本しかありません。その道の進む先は・・・岩壁に突っ込むだけ?
グランドサークルの大地は地面の隆起と侵食によって様々な表情を見せるのですが、それはつまりグランドサークルの雄大な景色にはその隆起と侵食によってもたらされた大小様々な「のぼり」と「くだり」が存在するということ。例えば標高650m前後のラスベガスから標高2000m超えのグランドキャニオン国立公園まで4時間かけて走っていく壮大なドライブはまさしくグランドサークルの中の最も大きな「のぼり」だし、アーチーズ国立公園にそびえ立つ褐色の断崖絶壁を一気に駆け上がるその坂道はグランドサークルの中の小さな「のぼり」に他ならないのです。この小さな(と言ってもとてつもない大きさの岩壁ですが)坂道を駆け上がるとアーチーズに辿り着くまでに走って来たナバホ族やホピ族の居留区を含む大いなる坂道の繰り返しが体感的に理解でき、そして何より空に向かってこのダイナミックな坂道を一気に駆け上がるとまるで空を飛んでいるような心震える感覚が襲ってきて、この先にアーチーズの広大な世界が広がっているんだという言葉にならないワクワクと興奮が体全体を包み込みます。
断崖絶壁のスイッチバックをもっと広角に眺めると下の写真のように見えます。ダイナミックに重なる断層のズレが幾重にも重なる地層を分断し、押し下げられた向かって右手前側の地層は太い道路を挟んで反対側の地層より792mも低いのです(全くそうは見えませんが)。この太い道路は国道191号線と言い、モニュメントバレーからアーチーズのあるモアブの町を目指す時に走る道路でもあるし、アーチーズに別れを告げて北側に抜ける際にも走る道路です。