top of page
Dst12.jpg

​セリグマン(ルート66)

Seligman・Historic Route 66

🔸アリゾナ州

🔸ルート66/U.S. Route 66 1926~1985

​🔸歴史街道ルート66/Historic Route 66 since 1990

セリグマンってこんなところ

セリグマンは多くのアメリカ人がかつて夢を持って憧れのカリフォルニア目指し東部から移動したアメリカのマザーロード『ルート66』の途中にある小さな田舎町です。ルート66はアメリカのメインロードとして1920年代半ばに当時の主要都市シカゴから初めての大陸横断道路としてアメリカの東西を結びました。セリグマンはこのルート66の宿場町として栄えましたが、セリグマンがルート66に数ある宿場町の中でも特別な存在として今でも多くの人を引き寄せるようになったのには、ルート66廃線後の歴史に理由があります。 最盛期は日に何千台もの車の往来があったセリグマンでは、ガソリンスタンド、レストラン、バー、モーテルが大盛況でした。そんなセリグマンの時間は、ルート66からほんの1キロ先に計画されていた高速道路が開通した1984年のその日、止まってしまいました。山道を迂回するように長い距離を繋いだルート66に比べ、当時の最新の技術によってほぼ真っすぐに敷かれた高速道路は飛躍的に向上した車のスペックとの相性が抜群で、気がつけばルート66を通る車はほとんどいなくなり、沿道の宿場町は一つまた一つとその歴史を閉じて行きました。セリグマンも他の町と同様に一度はその歴史の灯が消えかけましたが、セリグマンで生まれ育ったメキシコ系移民のホワンさんとエンジェルさん兄弟が町を盛り立て、ルート66を歴史的街道として保護する運動を始めたことにより息を吹き返しました。彼らの努力は実を結び、ルート66を象徴する町として多くの人たちがまたセリグマンに戻ってきてから、ゆっくりとセリグマンの時計は動き出しました。昔ながらのガソリンスタンド跡や古びたハンバーガーショップ、飾るわけでもなく放置された年代物のクラッシックカー、そしてルート66の生き字引として90歳を越えた今でも現役でお元気なエンジェルさんのエンジェルズ・バーバーショップ。素朴でなんてことのないアメリカの田舎町ながらも人々を魅了してやまない町です。

bottom of page