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ザイオン国立公園

Zion National Park

🔸ユタ州

​🔸国立公園/National Park since 1919

ザイオンってこんなところ

「神々しい」とそう感じてしまう、神聖な大聖堂に放り込まれたかのように観る者の言葉を奪ってしまう不思議な魅力がザイオン国立公園にはあります。ザイオンの織りなす景色ごとに物語には先住民の歴史、聖書の言葉、入植者の想いなどが散りばめられています。南側のゲートから入ると門番のように大きく鎮座する『ザ・ウォッチマン』、圧巻の屏風岩に載せられた台座のような形状の『ウエストテンプル』、ザイオン渓谷を創ったバージンリバーに沿って立つ神から子孫繁栄を約束されたイスラエルの父祖『エイブラハム』『イサク』『ヤコブ』の岩々などの絶景が訪れる者を迎えてくれます。さらには1200年前に降り積もった雪が今湧き水となって雨だれのように滴り落ちる様子がすすり泣く涙のように見えることからその名がついた『ウィーピングロック(すすり泣く岩)』、天使が舞い降りる『エンジェルスランディング』、バージンリバーに沿って続く遊歩道をリスたちと歩く『リバーサイドウォーク』などザイオンらしいカラフルな景色が続きます。極めつけはそのバージンリバーの中をジャブジャブと歩く『ナローズ』。ここザイオン国立公園はアメリカではヨセミテ国立公園に次ぐロッククライマーたちの聖地でもあり、歩いたり登ったりと絶景を堪能しながらさまざまな体感・体験できる国立公園です。

おすすめビューポイント

|ウエストテンプル

公園に入るとすぐに左手に見えてくるのがウエストテンプル(西の寺院)という名の岩山です。ザイオンミュージアムから見ることが出来る1200メートル以上切り立ったウエストテンプルを含むタワーオブバージンの山並みはザイオンならではの迫力のある景色です。背後にはブリッジマウンテン(吊り橋のシルエットに見える山)が迫っていて人気の写真スポットになっています。

|コート・オブ・ザ・ペイトリアークス

1800年代にこの地に入植したモルモン教徒はそびえ立つ岩山の1つ1つを自分達に教えを授ける司教の姿に例え、多くの司教に見守られたこの場所をキリスト教の聖地にちなんでユタのシオンと呼びました。ヘブライ語のシオン(ZION)は英語の発音でザイオンになります。この展望台からはアブラハム、イサーク、ヤコブの3人の名前が付けられた岩山を間近に鑑賞できることから『コート・オブ・ザ・ペイトリアークス(司教達の宮廷)』という名がつけられました。

|グレイト・ホワイト・スローン

ザイオン国立公園内をバージン川に沿って上流部へ進むと世界最大級の堆積岩による一枚岩のグレイト・ホワイト・スローンが見えてきます。聖書に登場する白い玉座から取られた名前で、ジュラ紀の砂岩層であるナバホ砂岩による高さ720メートルの岩山です。

|テンプル・オブ・シナワハ

シナワハとは先住民族パイユート族の言葉でコヨーテを意味します。実際には顔がコヨーテの姿をした神様の事でザイオンの近くにあるブライスキャニオンで見るフードゥー(奇岩)はシナワハによって罰を受けて赤い岩に変えられてしまった伝説の人々だとも言い伝えられています。そんなシナワハが祀られた神殿と呼ばれる場所が公園内の一番奥にあります。

|チェッカー・ボード・メサ

ザイオン国立公園を東側から入ると最初に見えるのがチェッカー・ボード・メサです。メサとはテーブル状の山・台地を指す言葉ですが、チェッカー・ボード・メサは山の岩の斜面がきれいに碁盤の目状に侵食を受けています。欧米人には碁盤ではなくチェスをする際のボードのように見えるのでこの名前が付けられました。ここまで鮮やかに縦横の筋が入るのは非常に珍しく、縦の筋は斜面を流れ落ちる降雨などによる浸食で横の筋は砂岩層などで見れるクロスベッディングと呼ばれる砂が堆積する際の微妙な面の変化に起因する侵食とされています。