『Once a year, go someplace you've never been before.』とはダライ・ラマ14世が大切にしている「人生を渡っていく上での18ケ条」の1つです。直訳すると"1年に1度は行ったことのないところに行こう"となり、つまりは"見たことのない景色に触れたり知らなかった文化に出会ったりすることの大切さ"を述べています。
18ケ条の中には夫婦や恋人関係、家庭や職場での関係を円滑にするための心構えや、自分自身や人生との向き合い方、さらには地球に優しくしようなど人間として生きていく中で思わずそうだよね!とうなずきたくなる言葉から、気候変動の激しさや新型ウィルスが蔓延する今の時代においては身につまされる言葉までさまざまなものがあります。
そしてダライ・ラマ14世の普遍的な信条として常にそこにあるのは「自分に優しく、自分を大切にすれば他人にも優しくなれ、ひいては地球上が全て優しくなれる」ということなのだそうです。新しい景色や文化との出会いは価値観に多様性をもたらし、小さなことで悩まなくなり、自分に優しくなれる、ということなのかもしれません。
グランドキャニオンの大渓谷やモニュメントバレーのどこまでも続く荒野、そしてそこにあるネイティブアメリカンの文化など彼の信条にどこかリンクしているようなグランドサークルの景色は、きっと地球がむき出しになっているからこそ感じられるもの。旅先にどんなロマンが待っているか、そして旅が終わったその先の自分に何が待っているのか。世界にはたくさんの素敵な場所がありますが、もし次の旅先に迷っていたらグランドサークルに来てみてください。きっと新たな素晴らしい出会いが待っています。
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